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# 運動後の気道とビタミンC：2週間の補給で、運動後の肺機能の落ち込みが約半分になった
- URL: https://www.japanhealthlab.jp/n359bc43b1fbe/
- Published: 2026-10-22T06:00:00.000Z
- Updated: 2026-10-22T05:59:59.000Z
- Author: Japan Health

ビタミンCを運動の90分前に500mg飲むと、運動後の息の通りが保たれた。1982年には、喘息のある12人でこうした結果が報告されていました。それから25年後の2007年、米国インディアナ大学のグループが、量と期間を変えて同じ問いを確かめ直しています。

対象は、運動をすると気道が狭くなる喘息の大人8人です。ビタミンCを1日1,500mg、2週間とったときと、見た目の同じ偽薬を2週間とったときで、運動後の肺機能を比べました。運動後に1秒間で吐き出せる空気の量は、偽薬では最大12.9%落ちたのに対し、ビタミンCでは6.4%の低下にとどまりました。

身近なビタミンが、実際に測った呼吸の変化に関わったという結果です。さらに、気道の表面には、ビタミンCを取り込んで水分を送り出す仕組みがあることも、細胞やヒトの鼻の実験でわかってきました。

## 記事の要点

- 喘息のある大人8人で、ビタミンCを1日1,500mg、2週間とると、運動後の肺機能の最大の落ち込みが偽薬の12.9%から6.4%へ小さくなりました。
- 同じ期間に、吐く息の一酸化窒素や、尿に出る炎症の物質も少なくなり、症状の点数も改善しました。
- 気道の表面の細胞はビタミンCを取り込み、塩素の通り道CFTRを開いて水分を送り出すことが細胞やヒトの鼻で確かめられており、日本人のふだんの摂取量は推奨量の100mgにわずかに届いていません。

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## 8人の喘息の大人で、運動後の息の通りを比べた

![](https://assets.st-note.com/img/1792411152-PxiJlu3Cp1a4nzFLT5B6RyjI.png)

研究に参加したのは、大学生や地域の住民から集めた男性2人、女性6人です。平均年齢は24.5歳で、全員がふだんから体を動かしており、軽症から中等症の喘息と診断されていました。運動のあとに、1秒間で吐き出せる空気の量が10%を超えて落ちることも、事前の検査で確かめられています。

参加者は、ビタミンC 500mgのカプセルを1日3回（計1,500mg）、または砂糖を詰めた同じ見た目のカプセルを、2週間ずつとりました。あいだに1週間の休みをはさんで入れ替え、本人も研究者も、どちらの期間かを知らない形で進めています。一人ひとりが、自分自身と比べられる設計です。

運動は、傾斜が少しずつ上がるルームランナーで行いました。最大心拍数の85%まで上げてその強さを6分間保ち、そのあとは限界まで続けています。運動後は1分から30分までの6回、肺機能を測りました。

結果は、ふだんの食事のときに最大14.3%、偽薬で12.9%落ちた1秒間の吐き出し量が、ビタミンCをとった期間には6.4%の低下でした。著者らは、落ち込みがおよそ半分になったと述べています。運動後30分間の落ち込みを面積で表した値も、ビタミンCの期間で小さくなりました。

喘息の症状を7段階で答える質問票（7が「まったくつらくない」）では、ビタミンCの期間の平均が6.3点で、偽薬の5.8点、ふだんの食事の5.6点より改善していました。運動前の肺機能は、どの期間も差がありませんでした。

運動前の息の通りは変えず、運動のあとに狭くなる幅だけが小さくなっていた、という結果です。

## 気道の中で、何が少なくなっていたか

この研究では、肺機能と一緒に、気道の炎症を映す値も測っています。そのひとつが、吐く息に含まれる一酸化窒素です。気道に炎症があると増える値で、運動後30分では、ビタミンCの期間が25.0ppb、偽薬が38.3ppb、ふだんの食事が42.5ppbでした。

尿にも違いが出ました。肥満細胞という、アレルギーの合図を出す細胞から放たれる物質の分解物は、運動後にビタミンCの期間で1mmolのクレアチニンあたり5.2ng、偽薬で9.9ngでした。気道の筋肉を縮める作用を持つシステイニルロイコトリエンも、5.8ngに対して14.3ngと、ビタミンCの期間で少なくなっています。

論文の考察では、炎症の遺伝子を動かすスイッチNF-κBを、ビタミンCが細胞の実験で止めたという過去の報告に触れ、抗酸化の働きで炎症の連鎖が抑えられた可能性を挙げています。

一方で、限界もはっきり書かれています。参加者は8人で、試験中はビタミンCの多い食品を控えるよう求められていました。食事からのビタミンCは、ふだんの平均133.6mgから、試験中は約49mgに下がっています。いつもの喘息の薬は検査の前だけ休み、検査と検査のあいだは使い続けていました。

運動のあと、気道では炎症の合図が増えますが、ビタミンCの期間はその量が少なく、症状も軽かったことになります。

## 運動のたびに、気道の表面は乾いている

運動で気道が狭くなるきっかけとして、論文の前書きは、気道の乾燥と冷えを有力な考えに挙げています。激しく動くと呼吸が増え、乾いた空気が次々と気道を通ります。すると、気道の表面を覆う薄い液から水分が奪われます。

水分が減ると、液に溶けている塩分などが濃くなります。この濃さの変化が気道の細胞を刺激し、肥満細胞からヒスタミンや炎症の物質が放たれ、気道の筋肉が縮む、という流れです。この研究で尿に増えていたのも、まさにこの流れで出てくる物質でした。

気道の表面の液は、乾いた空気から気道を守る、薄い水の膜です。運動ではこの膜が乾きやすくなっています。

## ビタミンCは、気道の塩素の通り道を開く

![](https://assets.st-note.com/img/1792411174-s2oRlTLVjbZNtvaDEAz0Qk9C.png)

気道の表面の液の量は、細胞が自分で調節しています。その中心にあるのが、細胞の表面で塩素を外へ通すタンパク質CFTRです。塩素が外へ出ると、それを追って水も細胞の外へ移ります。CFTRは、粘膜の表面の水分を保つ門の役割を担っています。

2004年に米国のグループが報告した細胞の実験で、ビタミンCがこの門を開くことが示されました。気道の細胞の表面に100µM（マイクロモル）のビタミンCを加えると、閉じていたCFTRが開くようになり、開いている時間の割合が0から0.21に上がっています。

細胞の層全体で見ると、ビタミンCは、塩素を外へ送り出す流れを、強い刺激薬を使ったときの68%まで高めました。効果が半分に達する濃度は約36.5µMで、著者らは、体の中で実際にみられる濃度にあたると述べています。

この働きには、ビタミンCを細胞へ取り込む運び手が関わっていました。ナトリウムと一緒にビタミンCを運ぶSVCT2というタンパク質で、気道の細胞では、空気に面した側の膜に多く集まっていました。ナトリウムを抜いたり、運び手を止める薬を加えたりすると、ビタミンCによる塩素の流れは弱まっています。

ヒトでも確かめられています。鼻の内側にビタミンCの液を流すと、塩素が外へ動いたときに現れる電気の変化が、3人で確認されました。気道の細胞はビタミンCを取り込み、それを合図に門を開いて、表面へ水を送り出しているということになります。

ただし、この仕組みが、運動後の気道の落ち込みが小さくなった理由かどうかは、まだ調べられていません。2007年の研究はCFTRの働きを測っておらず、運動で乾く気道に水を足す働きは、可能性の段階です。

気道の細胞にとってビタミンCは、表面に水を送り出す門を開ける鍵にもなっている、ということです。

## 飲んだビタミンCは、気道の液まで届く

口からとったビタミンCは、気道の表面まで届くのでしょうか。2009年にスウェーデンと英国のグループが、血液中のビタミンCが低めの健康な24人で調べています。1日60mgから1,000mgまで、量を段階的に変えて偽薬と入れ替えながらとってもらい、鼻の内側を洗った液のビタミンCを測りました。

血液中のビタミンCは、量に応じて段階的に上がりました。一方、鼻の液の値は、最後にとってから24時間後に測ると、どの量でも変わっていませんでした。ところが1,000mgを飲んだあとを時間ごとに追うと、2〜4時間後にいったん高くなり、24時間後には元に戻っていました。

著者らは、気道の液のビタミンCは口からの補給で一時的に増やせると結論づけています。すぐに減るのは、液の中で酸化されて使われるか、気道の細胞に取り込まれるためと考えられています。

気道の表面のビタミンCは、ためておくものではなく、とっては使われている、という姿が見えてきます。

## 日本の食卓で、ビタミンCをどうとるか

2007年の研究で使った1日1,500mgは、試験のための量で、ふだんの食事でとる量ではありません。日本人の食事摂取基準（2025年版）では、成人のビタミンCの推奨量は男女とも1日100mgです。令和6年の国民健康・栄養調査では、20歳以上の平均摂取量は男性85mg、女性86mgで、推奨量にわずかに届いていません。

日本食品標準成分表（八訂）増補2023年によると、100gあたりのビタミンCは、赤ピーマン（生）が170mg、ブロッコリー（花序・生）が140mg、キウイフルーツの黄肉種（生）が140mg、緑肉種（生）が71mg、いちご（生）が62mgです。赤ピーマン60gで約100mg、黄肉種のキウイ80gで112mgになります。

ビタミンCは水に溶けやすく、熱にも弱い栄養素です。ブロッコリーは生の140mgに対し、ゆでると100gあたり55mgまで下がります。野菜は蒸す・電子レンジで短く加熱する、果物や赤ピーマンは生で食べると、失う量を抑えられます。

鼻の液のビタミンCが数時間で上がり、翌日には戻っていたことを考えると、まとめて一度にとるより、朝・昼・夕の食事にそれぞれ果物や野菜を一品添える形が、日々の補給として続けやすい方法です。運動をする日は、その前の食事にキウイやいちごを添えるのもひとつの工夫です。

推奨量に足りるかどうかは、果物と色の濃い野菜を毎食に一品ずつ置けるかで大きく変わります。

## まとめ

運動で呼吸が増えると、気道の表面を守る薄い水の膜が乾き、その刺激が炎症の合図と気道の収縮を呼び込みます。喘息のある8人でビタミンCを2週間とった期間には、運動後の肺機能の落ち込みがおよそ半分になり、炎症の合図も少なくなっていました。

気道の細胞は、取り込んだビタミンCを合図に塩素の門を開き、表面へ水を送り出しています。この仕組みと運動後の結果を直接つなぐ研究はまだありませんが、体の中でのビタミンCの役割を、抗酸化だけでなく水分の調節からも見られるようになりました。

日々の食卓では、赤ピーマン、ブロッコリー、キウイ、いちごなどを、なるべく生か短い加熱で、毎食に一品ずつ取り入れるところから始められます。ふだんの推奨量100mgを無理なく満たすことが、呼吸を支える土台になります。

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## 参考文献

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