Japan Health Weekly|第3号

Japan Health Weekly は、その週に公開した記事をまとめてお届けする週刊ニュースレターです。

対象期間:2026年9月21日(月)~9月27日(日)

※本文中の記事リンクは「記事の要点」までどなたでもお読みいただけます。続きはJapan Healthフルアクセスでご覧いただけます。


今週のハイライト

この週、Japan Healthでは35本の記事を公開しました。

並べてみると、今週は「どれだけ摂るか」という量の話が、いくつもの記事で顔を出していました。

夜中に何度もトイレで目が覚める人では、一日の食塩を2.7g減らしたことで、夜の排尿回数が2.3回から1.4回へ減っていました。

血糖値が気になる人を対象にした大規模な比較では、カレーでおなじみのクルクミンが、最新の糖尿病薬と並ぶHbA1cの低下を示しました。

繰り返す単純ヘルペスでは、亜鉛は少なすぎても多すぎてもよくなく、中くらいの摂取量で最もウイルス陽性が少ないという、山なりの関係が見えてきました。

減らすもの、足すもの、ちょうどよく保つもの。食卓の同じ一皿でも、量の見方ひとつで体の反応が変わるようです。35本のなかから、そこを軸に3本を選びました。


今週の注目記事

01|夜中に何度もトイレへ起きるのはなぜ?:減塩群で2.3回から1.4回へ

眠りについたのに、尿意で一度、二度と目が覚める。布団に戻っても、次はなかなか寝つけない。夜中のトイレは、回数だけでなく、眠りと翌日の調子まで変えてしまいます。

夜間頻尿には、膀胱にためにくい、夜につくられる尿が多い、眠りが分断されるという三つの入口があります。この記事がたどったのは、二つ目の「夜の尿はなぜ増えるのか」という問いです。

日中に下半身へたまった水分は、横になると血液の循環へ戻ります。そこへ一日に摂った食塩が重なると、腎臓はナトリウムと一緒に水を外へ出し、夜の尿量が増える方向に働きます。

日本の研究では、食塩の多い人を12週間追ったところ、食塩を平均10.7gから8.0gへ減らせた223人で、夜間の排尿が2.3回から1.4回へ減りました。夜間尿量も702mLから539mLへ下がっています。反対に、食塩が増えた人では夜の回数も増えていました。

アメリカの循環器外来でも、減塩を守れた人の夜間排尿は2.5回から1.0回へ減ったと報告されています。

夜の水分だけを我慢するのではなく、麺の汁を残す、しょうゆは「かける」から「つける」へ。一日を通した食塩の入口を見直すことが、夜の眠りを取り戻す一歩になりそうです。

https://www.japanhealthlab.jp/n6c709af3af03/


02|血糖値が気になる人へ:クルクミンが最新の糖尿病薬と並ぶHbA1c低下を示した

健康診断で血糖値やHbA1cが少し高いと言われた。そんな前糖尿病の段階で、どの方法がいちばん効くのかを横並びで比べた解析が報告されました。

378件の試験、11万人あまりのデータをまとめたところ、1年後のHbA1cを0.3%以上下げられたのは4つだけ。その最上位に、ウコンに含まれるクルクミン(-0.49%)が、最新の糖尿病薬や運動と肩を並べていました。

複数の試験を統計的に比べた結果なので、「クルクミンが薬に勝った」とまでは言い切れません。それでも、吸収されにくいクルクミンを油や黒こしょうと合わせるカレーは、理にかなった食べ方と言えそうです。

食後の血糖では亜鉛の補給が上位に入っており、栄養からの入り口の広さを感じさせる結果です。

https://www.japanhealthlab.jp/nb17f058ea257/


03|唇や体に繰り返す単純ヘルペス:亜鉛は摂れば摂るほど良いわけではなかった

疲れや日差しのあと、唇の同じ場所に水ぶくれができる。単純ヘルペスウイルスは一度感染すると神経に潜み、免疫が落ちたときに顔を出します。

米国の成人6,483人のデータでは、食事の亜鉛が最も少ない層でウイルス陽性が多く、1日7.5〜15.6mgの中程度の層で最も少なくなっていました。それ以上に増やすと、この関連は弱まっています。

日本人の成人の推奨量はおおむね1日7〜9.5mgで、好ましい結果だった範囲はそのやや上にあたります。高用量を長く続けると、銅の吸収を妨げることも知られています。

亜鉛は牡蠣や牛肉、卵、豆類に含まれます。多ければよいのではなく、ちょうどよく保つ。今週の注目記事02と同じく、亜鉛の「量」に目を向けたい一本です。

https://www.japanhealthlab.jp/n5a42338ed87c/


アーカイブからもう一度

ナットウキナーゼは、冷え症予防に応用できる可能性がある(2023年8月公開)

朝晩が涼しくなり、手足の冷えが気になり始める季節です。そんな時期に読み返したい記事が、納豆のネバネバに含まれる酵素ナットウキナーゼを扱った一本です。

健康な男性9人を対象にした二重盲検・プラセボ対照のクロスオーバー試験で、ナットウキナーゼ2,000FUを1回とってから、10℃の冷水に両手を1分間浸しました。すると、冷えて下がった指先や手のひらの皮膚温が、プラセボのときより早く元に戻ったと報告されています。

心拍数や血圧、交感神経の活動には変化がみられませんでした。人数は少ない試験ですが、冷えやすい季節の食卓に、納豆を一品迎える理由が一つ増えそうです。

https://www.japanhealthlab.jp/n47f17791e383/


食材図鑑|保存用クイックシート

今回は、そばと海苔の2枚をご紹介します。栄養・製法・選び方・安全性のポイントを、それぞれ1枚にまとめました。

保存・印刷用のクイックシートPDFの配布方法は、今後検討します。


今週公開した記事

この週に公開した35本です。気になるものがあれば、どうぞ。

9月21日(月)

9月22日(火)

9月23日(水)

9月24日(木)

9月25日(金)

9月26日(土)

9月27日(日)


あとがき

今年、初めてウコンを植えてみました。ここまで、こんなに立派に育っています。


次号予告

次号(第4号)は、2026年9月28日(月)から10月4日(日)の記事をまとめ、10月7日(水)18:00に公開予定です。以後も、月曜から日曜までの記事を、翌週水曜18:00にお届けします。