ジョギングを始めようか、それともプールに通おうか。健康のために運動を増やそうと思ったとき、こんなふうに迷ったことはないでしょうか。どちらも代表的な有酸素運動で、心臓や血管に良いことはよく知られています。
では、心臓そのものにとってはどちらがより良いのか。同じ時間、同じきつさで続けたとき、体の中で起きることに違いはあるのでしょうか。
これまでランニングと水泳は、同じくらい優れた有酸素運動としてひとまとめに語られることが多くありました。ところが、その当たり前に正面から向き合った研究がブラジルから報告されています。
心肺機能の伸びはほぼ同じでも、心臓の組織や分子のレベルでは、水泳だけにはっきりした変化が現れたという内容です。
◼️記事の要点
水泳とランニングは心肺機能をほぼ同じように高めたものの、心臓そのものの質量が増えるという構造の変化は、水泳を行った群だけに見られたと報告されています。
水泳は、運動によって心臓が健康的に大きく強くなる「生理的な心肥大」を起こし、ランニング群では運動していない群とのはっきりした差が確認されませんでした。
水泳は、心筋の成長・血管の新生・細胞死からの保護などに関わるマイクロRNAを、ランニングよりも強く動かしていたと報告されています。