妊活と聞くと、まだ多くの人が女性が取り組むものという像を思い浮かべるのではないでしょうか。
基礎体温を測り、食事に気をつかい、サプリメントを選ぶ。その努力の主語が、いつのまにか女性ばかりになっている。この偏りは、そろそろ見直していい時期に来ています。
子どもは二人でつくるものですし、精子の状態もまた、日々の食事で動く余地があるからです。
2026年にFrontiers in Nutritionへ載った研究は、まさにその男性側の食事に光を当てました。精子の濃度や運動率が、ふだん摂っている栄養素の量と関係していた。そんな報告です。
記事の要点
2026年のFrontiers in Nutritionの研究は、精索静脈瘤による不妊に悩む男性380人を調べ、ふだんの食事に含まれる栄養素の量が、精子の質と関係していたと報告しています。
亜鉛を多く摂る人ほど精子の濃度が高く、ビタミンEを多く摂る人ほど前進運動する精子の割合が高い傾向がありました。ビタミンCを多く摂る人は、精子のDNA損傷が少ない傾向も見られています。
精子はおよそ3か月かけて新しくつくられます。だからこそ、今日からの食事が数か月先の状態につながります。男性側も食から精子を底上げできる、という前向きな視点で読める研究です。