夏は、一年のなかでも日差しが強く、外に出るだけで体がビタミンDをつくりやすい季節です。
ところが、室内での仕事が中心だったり、日焼け対策を念入りにしていたり、暑さを避けて屋内で過ごす時間が長かったりすると、夏でもビタミンDが十分に足りているとは限りません。
ビタミンDは、体内にあるおよそ8割が日光に由来するとされる、太陽と深く結びついた栄養素です。だからこそ、日差しの強い夏をどう過ごすかは、ビタミンDの状態を大きく左右します。
さらに、夏のあいだに蓄えたものは、紫外線の弱まる秋から冬にかけての時期にも関わってきます。
では、ビタミンDを支えるうえで、外に出て体を動かすことと、サプリメントで補うことには、それぞれどんな意味があるのでしょうか。
スペインのバスク大学(EHU)とイタリアのウルビーノ大学が共同で行い、2026年に学術誌Scientific Reportsに発表された研究は、ランナーと運動習慣のない人を比べることで、この問いに一つの手がかりを与えてくれました。
記事の要点
- 体内のビタミンDの約8割は日光に由来するため、つくられる量は季節で大きく変わり、日差しの強い夏は本来つくりやすい時期だと知られています。
- バスク大学らの研究は、サプリメントで補う人と屋外で走る習慣のある人を比べ、血中濃度や免疫、運動能力にどんな差が現れるのかを調べています。
- ビタミンDが免疫と運動パフォーマンスのどちらに関わるのか、そして屋外で体を動かすことがなぜ有効な選択肢になりうるのか、その切り口を見ていきます。