心臓のために、野菜と果物をしっかり食べる。健康診断のあとなどに、そう心がけている方は多いのではないでしょうか。1日5皿(ファイブ・ア・デイ)という目標も、すっかりおなじみになりました。
ところが2026年6月、その常識に一石を投じる研究が学術誌『Food & Function』に発表されました。
野菜や果物を推奨どおり食べていても、心臓を守る成分「フラバノール」は不足しがちで、十分に摂れている人は5人に1人にも満たない、というのです。
しかも研究チームは、食事アンケートだけに頼りませんでした。血液などのバイオマーカー(体内の指標)から、実際に体へ届いたフラバノールの量を客観的に測っています。
食べているつもりではなく、体に届いた量で確かめたところに、この報告の新しさがあります。
量は足りているはずなのに、なぜ届かないのか。そして、どんな野菜や果物を選べばいいのか。順番に見ていきます。
◼️記事の要点
イギリスとアメリカの成人3万人以上をバイオマーカーで調べたところ、心血管に有益とされる量のフラバノールに届いていた人は5人に1人未満だったと報告されています。
別のCOSMOS研究では1日500mgのフラバノールが心臓病による死亡リスクの低下と関連し、食事指針を守るだけではこの量に届きにくいと指摘されています。
同じ野菜と果物を5皿でも、スモモやベリー類、緑茶、豆類などフラバノールの多い食品を選ぶかどうかで、摂取量は大きく変わると考えられています。