最新|長引く副鼻腔炎はビタミンDが12ng/mL低い:術後の再発が半分以下に減った

最新|長引く副鼻腔炎はビタミンDが12ng/mL低い:術後の再発が半分以下に減った

鼻が詰まる。においが分かりにくい。顔の奥が重く、頭がすっきりしない。風邪をひいたわけでもないのに、その状態が数週間、人によっては何年も続く。慢性副鼻腔炎は、そういう病気です。

診断基準に沿って数えた有症率は5%未満ですが、鼻の症状だけで拾うと1割近くにのぼり、鼻茸(鼻ポリープ)を伴うタイプは診断された人の約3分の1を占めます。

難しいのは、手術で鼻の中をきれいにしても戻ってきてしまうことがある点です。抗菌薬、ステロイド、鼻の洗浄、そして手術。手は尽くしているのに、なぜ鼻と副鼻腔の炎症だけがこんなに長引くのでしょうか。

2026年7月24日、Frontiers in Immunology に、この問いへ別の角度から光を当てる論文が掲載されました。

慢性副鼻腔炎とビタミンDを扱った12件の研究、のべ1,236人分のデータを集めた系統的レビューとメタ解析です。集まった数字は、ほとんど一方向を向いていました。

記事の要点

  • 慢性副鼻腔炎の患者は、そうでない人より血中ビタミンDが平均12ng/mL低く、鼻ポリープを伴うタイプでは不足している人が9割を超えていたと報告されています。

  • ビタミンDが低いほど、CT画像・内視鏡・自覚症状のどの重症度も高くなる。12件を統合した相関はマイナス0.52でした。

  • 鼻ポリープの手術後にビタミンDを補った試験では、再発が51.6%から24.1%へ下がり、重い副作用の報告はありませんでした。