猛暑が続くと、食欲がわかず、さっぱりしたものばかりに箸が伸びます。そんなとき、梅干しをひとつ、酢の物を一皿、冷たいレモン水を一杯。酸っぱいものが妙においしく感じられ、不思議と食が進んだ経験は、多くの方が持っているのではないでしょうか。
夏の土用を過ぎ、一年でもっとも暑い時期に入るこの季節、日本の食卓には昔から酸っぱいものが自然と並んできました。梅干し、酢、そして柑橘。同じ酸っぱさでも、含まれる酸や栄養は少しずつ違い、はたらきにも個性があります。
この記事では、夏に恋しくなる酸っぱいものを栄養の面から見直し、悩みに合わせて使い分けるための保存版として、一枚の早見表にまとめます。
記事の要点
酸っぱいものに含まれるクエン酸や酢酸には、唾液や胃液の分泌をうながして、暑さで落ちがちな食欲を引き出すはたらきがあると考えられています。
梅干しはクエン酸、酢は酢酸、柑橘はクエン酸とビタミンCというように、酸っぱいものは種類によって含まれる酸や栄養に個性があり、目的に合わせて選び分けられます。
酸味は植物性食品の非ヘム鉄を吸収されやすい形にする助けになり、料理の味を締めて塩分を控える工夫にもつながる、夏に心強い存在です。