パーキンソン病といえば、手の震えや動作の遅さ、表情の硬さといった症状を思い浮かべる方が多いかもしれません。
日本でも高齢化が進むなかで患者数は年々増えており、現在では国内で十数万人規模の方が診断を受けているとされています。これまでの治療は、症状を和らげる薬が中心で、病気の進行そのものを止める手段は限られていました。
そんななか、自然界に存在する植物由来の成分が、パーキンソン病の根本原因とされるタンパク質の異常な蓄積を防ぎ、さらにすでに固まってしまったものを分解する可能性があることが、新しい研究で示されました。
興味深いのは、その候補のひとつが、日本にも自生するケンポナシという植物に含まれる成分だという点です。
記事の要点
- サルビアノール酸Bとジヒドロミリセチンという2つの植物由来成分が、パーキンソン病の原因とされるαシヌクレインの異常な凝集を強く抑制した。
- 特にジヒドロミリセチンは、すでに形成された有害な線維を分解する力を持ち、症状の予防だけでなく改善の可能性も示された。
- ジヒドロミリセチンは日本にも自生するケンポナシに豊富に含まれており、身近な植物にも神経保護作用が期待できる。