最新|毎日のマルチビタミンで高齢者の体力・自立が保たれた:3年間の追跡でプラセボ群と差

最新|毎日のマルチビタミンで高齢者の体力・自立が保たれた:3年間の追跡でプラセボ群と差

歳を重ねるにつれ、階段がつらくなった、買い物袋が重く感じる、以前より疲れやすい。そんな変化に気づく人は少なくありません。日々の暮らしを自分の力で続けられるかどうか、いわゆる「機能的健康」は、年齢を重ねるほど大切になります。

2026年7月、米国栄養学会の年次総会「NUTRITION 2026」で、この機能的健康に関する報告が発表されました。

60歳以上の1万6,000人を超える人を3年間追ったところ、毎日マルチビタミンを続けた人は、プラセボを飲んでいた人よりも機能的健康が良好に保たれていた、という内容です。

特別な治療ではなく、毎日の一粒が、日々の暮らしを支える力に関わっていた可能性が示されました。

記事の要点

  • 大規模試験COSMOSの新たな解析では、60歳以上の1万6,000人超を3年間追跡し、毎日のマルチビタミンとプラセボを比べたところ、マルチビタミン群のほうが機能的健康の指標が有意に良好だったと報告されています。

  • 機能的健康は、日常の症状の負担感や体を動かす力を含む質問票(KCCQ)で評価され、とくに症状の負担と総合スコアで差が目立ちました。

  • これは2026年7月の学会で発表された解析(査読前の報告)で、感染症の予防などではなく、加齢に伴う自立や体力の維持という切り口に注目した点が特徴です。