最新|血中水銀濃度と2型糖尿病リスクの関連が最新研究で明らかに

最新|血中水銀濃度と2型糖尿病リスクの関連が最新研究で明らかに

健康的な食生活の象徴ともいえる魚介類ですが、その一方で微量に含まれる重金属が体に与える影響についても研究が進んでいます。特に日本人は世界的に見ても魚を食べる習慣が根付いており、環境由来の重金属への曝露レベルが他国とは異なる特徴を持っています。

今回、国立環境研究所などの共同研究チームは、日本人勤労者を対象とした大規模な追跡調査から、血液中に含まれる、カドミウム、水銀、鉛、ヒ素の血中濃度が、将来の2型糖尿病の発症リスクにどのように関わっているかを発表しました。私たちの身近な食生活と健康リスクの意外な繋がりを示す、注目すべき内容です。

◼️論文タイトル

カドミウム、水銀、鉛、ヒ素の血中濃度と2型糖尿病リスク — 日本人勤労者におけるコホート内症例対照研究 —

記事の要点

  • 日本人勤労者約1万人を対象に、血中の4種類の重金属(カドミウム、水銀、鉛、ヒ素)と糖尿病リスクを調査しました。
  • 解析の結果、血中の総水銀濃度が最も高いグループは、最も低いグループに比べて2型糖尿病の発症リスクが約2倍高かった。
  • 一方、今回の研究ではカドミウム、鉛、ヒ素の血中濃度と糖尿病発症との間に明らかな関連は見られませんでした。
  • 魚介類を多く摂取する日本人の特性を踏まえた、重金属曝露と代謝疾患に関する重要な知見となりました。