健康診断で「コレステロール」や「血圧」はおなじみの数値ですが、「ホモシステイン」という言葉を聞いたことのある方は、まだそれほど多くないかもしれません。
これは私たちの体の中で自然につくられるアミノ酸の一つで、ふだんは問題なく処理されています。ところが、この濃度が高くなりすぎると、心臓や血管にとって負担になりうることが、少しずつ知られてきました。
そして、このホモシステインを体の中で片づける働きに関わっているのが、ビタミンB6と葉酸です。では、これらのビタミンを補うことで、高くなったホモシステインから心臓を守ることはできるのでしょうか。
セルビアの研究チームが、その問いに動物実験で迫った研究を報告しています。今回は、ホモシステインと心臓、そしてビタミンB6・葉酸の関係を整理しながら、研究が示した内容を見ていきます。
◼️記事の要点
ホモシステインは体内で自然につくられるアミノ酸ですが、濃度が高くなりすぎると、心臓病・脳卒中・血管の損傷・炎症・酸化ストレスと関連することが報告されています。
ビタミンB6と葉酸は、このホモシステインを処理して体の外へ送り出す働きに関わる栄養素で、ホモシステインの濃度を左右する要素の一つと考えられています。
セルビアの研究チームによるラットの実験では、ビタミンB6と葉酸の併用がホモシステインとLDLコレステロールを大きく下げた一方、酸化に関わる複雑な変化も伴ったと報告されています。