ビタミンEが脳を守るという話題が、海外の健康系メディアで再び取り上げられています。
その背景には、20年以上前から続いてきたビタミンEとアルツハイマー病に関する2つの大規模ランダム化比較試験(RCT)があります。
古い研究ではあるものの、内容は決して色褪せていません。むしろ今、改めて読み返してみる価値があるテーマです。
今回は、1997年のNEJM論文と2014年のJAMA論文、この2本の臨床試験を軸に、ビタミンEとアルツハイマー病というテーマを整理してみたいと思います。あわせて、結果の読み解き方や注意したい点にも触れていきます。
記事の要点
- 1997年(NEJM)と2014年(JAMA)の2つのRCTで、高用量ビタミンE(2,000IU/日)がアルツハイマー病の日常生活機能の低下を遅らせる可能性が示されています。
- 一方で、認知機能そのものを改善する効果は確認されておらず、効果は機能維持の延長に留まる点に注意が必要です。
- 高用量ビタミンEには出血リスクや薬剤との相互作用などの懸念もあり、サプリメント利用は専門家との相談が前提となります。