ビタミンやミネラルの名前は次々と話題になりますが、その陰で、多くの人が知らないうちに足りていないとされる栄養素があります。それがコリンです。
名前を聞いたことがない人も多いかもしれませんが、コリンは脳の記憶や肝臓のはたらきに深く関わる、体にとって欠かせない成分です。卵や大豆、レバーなどに含まれ、決して珍しい栄養素ではありません。
それでも、調査では多くの人が目安とされる量に届いていないと報告されています。長らく「測りにくい栄養素」とされてきたコリンですが、2026年には血液中の指標から摂取の状態をうかがえる可能性を示す研究も報告され、あらためて注目が集まっています。
あまり語られてこなかったコリンという栄養素を、脳と肝臓という切り口からたどってみます。
記事の要点
コリンは、脳の記憶に関わる神経伝達物質や、肝臓で脂肪を運び出す材料になる栄養素で、多くの人が目安量に届いていないと報告されています。
米国の目安量は男性で1日550ミリグラム、女性で425ミリグラムとされますが、調査ではおよそ9割がこの目安に届いていないとされ、隠れた不足が指摘されています。
2026年の研究では血液中のコリンとベタインの濃度が摂取量の目安になりうると報告され、卵や大豆、レバーで補える身近な栄養素として関心が高まっています。