コレステロールを下げる薬として広く使われているスタチンは、循環器疾患の予防において重要な選択肢のひとつです。
一方で、長く使う人の中には、筋肉の痛み、こわばり、だるさ、筋力低下のような不調を感じる人がいます。こうした症状は、まとめてスタチン関連筋症状、SAMSと呼ばれます。
今回、デンマーク語の健康情報サイトHealthandscience.euが、スタチン使用者の筋肉痛とQ10に関する新しい研究を紹介しました。元になっているのは、Cureusに掲載されたパキスタンの観察研究です。
この研究では、スタチンを6か月以上使用し、筋肉症状が続いている106人を対象に、Q10を1日100mg摂取した群と、摂取しない群を比較しました。
その結果、Q10を摂取した群では、筋肉痛のスコアや日常生活への支障を示すスコアがより大きく低下していました。
記事の要点
- スタチン関連筋症状がある106人を対象に、Q10を50mgずつ1日2回摂取した群と、摂取しない群を比較した観察研究が報告されました。
- Q10群では、1か月後の筋肉痛スコアが6.47から1.06へ低下し、対照群の6.28から4.96への変化より大きい結果でした。
- スタチンは体内のQ10合成にも関わるメバロン酸経路に作用するため、筋肉のエネルギー代謝という視点からQ10が注目されています。