低亜鉛血症は大腸がん発症のリスクとされているが、その分子機序は明らかでない。大腸がんの発症には慢性的な腸管炎症が関与する。
申請者が施行した先行研究より、マクロファージ(Mph)において、細胞内亜鉛濃度の変化に伴い、インターフェロン応答型転写因子であるIRF5の細胞内局在が変化することを見出している。しかし、腸管炎症や大腸発がん過程におけるIRF5 の機能に関しては不明であった。
申請者は本課題において、マクロファージが亜鉛欠乏状態に陥ることで、
①IRF5の核内移行が促進↓
②炎症性サイトカインIL23p19の発現亢進↓
③炎症性リンパ球であるTh17の活性化↓
④大腸炎の増悪、という現象を明らかにした。
source
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-16K16281/16K16281seika.pdf