最新|亜鉛が低い人から心臓と腎臓が悪くなっていた:14万人の追跡で死亡が65%高かった

最新|亜鉛が低い人から心臓と腎臓が悪くなっていた:14万人の追跡で死亡が65%高かった

健診の結果票に経過観察と書かれることがあります。血糖がわずかに基準を超えている。血圧が130台で止まっている。体重が去年より少し増えた。どれも治療の対象にはならず、「様子を見ましょう」で終わる数字です。

ただ、その同じ場所から数年で先へ進んでしまう人と、ずっとそこに留まる人がいます。血圧の薬でも血糖の薬でもないところに、二つを分ける要素があるとしたら、それは何なのでしょうか。

2026年7月23日、栄養学の専門誌 Frontiers in Nutrition に、この分かれ目を14万8,490人で調べた論文が掲載されました。台湾の奇美医療センター(Chi Mei Medical Center)などの研究チームによるものです。

着目したのは、健診ではまず測らない一行でした。血清亜鉛。基準を下回っていた人と、基準の中にいた人を、条件をそろえて1年間並走させています。

記事の要点

  • 血清亜鉛が70μg/dL未満だった人は、心臓・腎臓・代謝の段階が次へ進んだ割合が6.6%で、70〜120μg/dLの人の5.1%を上回り、リスクは1.36倍と報告されています。

  • 差がもっとも大きかったのは総死亡の1.65倍と心不全の1.61倍でした。心房細動、脳梗塞、進行した慢性腎臓病もそれぞれ高くなっていました。

  • 3〜12か月後の再検査でも低いままだった人に絞ると1.58倍で、一度きりの低値より差が広がりました。