最新|物忘れが増えたときの栄養サイン:MCI群ではビタミンDとB群の不足が多かった

最新|物忘れが増えたときの栄養サイン:MCI群ではビタミンDとB群の不足が多かった

人の名前がすぐに出てこない。買い物に来たのに、何を買うつもりだったか思い出せない。年齢を重ねれば、こうした小さな物忘れは誰にでも起こります。けれど、記憶や注意力の変化が増えてきたとき、脳だけを見るのではなく、体の栄養状態にも目を向ける意味がありそうです。

2026年7月、インドの国立栄養研究所を中心とする研究チームが、軽度認知障害(MCI)のある人と認知機能が保たれている人を比べた研究を『Nutrients』に発表しました。

血液中のビタミンDと複数のビタミンB群を同時に測ったところ、MCI群ではいくつもの栄養素が低く、とくにビタミンD、B2、葉酸の不足が多くみられました。さらに、認知機能の点数だけでなく、脳の変化に関わる血液バイオマーカーとのつながりも示されています。

記事の要点

  • 55〜85歳の地域在住者184人を調べた横断研究で、36.4%がMCIに該当し、MCI群ではビタミンDとB1、B2、B6、葉酸の血中濃度が低くみられました。

  • ビタミンD不足はMCI群の72%、非MCI群の48%にみられました。B2不足は63%対37%、葉酸不足は11%対2%で、いずれもMCI群に多い結果でした。

  • ビタミンD、B6、葉酸が高いほどMoCAの得点が高く、B2とB6はBDNF、NfL、総タウという神経バイオマーカーとも関連していました。