コーヒーは骨に悪い。そんな話を、どこかで耳にしたことはないでしょうか。カフェインがカルシウムを奪い、骨をもろくして骨粗鬆症のリスクを高める。長らくコーヒー好きは、そう言われ続けてきました。
ところが、ポーランドのシレジア医科大学の研究チームがまとめた新しいレビューは、この通説に正面から疑問を投げかけています。
カフェインは一律に骨へ害を与えるのではなく、摂取する量、その人の年齢、ホルモンの状態によって、影響がまるで違ってくる。むしろ、ある条件下では骨を守る方向に働く可能性さえある、というのです。
タイの医療メディア Thailand Medical News が伝えたこの報告を、今回は読み解いていきます。
◼️記事の要点
このレビューは、カフェイン単体を使った53の実験研究と、コーヒーやマテ茶など天然のカフェイン源を調べた8つの動物実験を分析し、影響が摂取量で大きく変わることを示しています。
非常に高い用量のカフェインは、若い動物の骨の成長を遅らせ、骨密度や石灰化を損ない、骨を作る細胞の働きを弱めるなど、繰り返し害を示しました。
一方で低〜中程度の用量はおおむね無害で、エストロゲンが欠乏した閉経後を模したモデルでは、骨量を増やし骨吸収を抑えるなど、保護的に働いた実験も報告されています。