最新|ホエイプロテインと免疫:ウイルス・細菌感染への新たな可能性

最新|ホエイプロテインと免疫:ウイルス・細菌感染への新たな可能性

ホエイプロテインと聞くと、トレーニング後のシェイカーを思い浮かべる方が多いかもしれません。筋肉づくりを助ける栄養補助食品として、すっかり身近な存在になっています。

ところが近年、このありふれたタンパク質に、もう一つの顔があることが分かってきました。免疫のはたらきを後押しし、ウイルスや細菌から体を守る方向に関わっているかもしれない、という報告です。

2026年、栄養学の専門誌『Nutrients』に、ホエイに含まれるタンパク質と、そこから生まれる生理活性ペプチドが免疫や感染防御にどう関わりうるかを整理した総説が掲載されました。

フランス・マルセイユの独立研究者ジャン=フランソワ・レスガール氏によるものです。チーズを作る際に残る乳清(ホエイ)という、副産物のような液体に、これほど多面的なはたらきが秘められているのか。最新の知見をたどってみます。

記事の要点

  • ホエイに含まれるラクトフェリンやグリコマクロペプチドといった成分が、免疫細胞のはたらきにどう関わると報告されているのかを取り上げます。
  • インフルエンザやコロナウイルスなど、複数のウイルスに対してホエイ由来成分が示したとされる作用と、その背景にあるしくみを整理します。
  • 腸内環境や炎症との関わりも含め、ホエイプロテインが感染防御の面でどんな可能性を持つと考えられているのかを見ていきます。