呼吸は普段意識することなく続けている生命活動ですが、加齢や生活習慣によって肺の働きは少しずつ衰えていきます。
とくに日本では喫煙歴のある中高年世代を中心に、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を抱える人が増えており、厚生労働省の統計でも国内の潜在患者数は500万人を超えると推定されています。
それにもかかわらず、息切れや咳を、歳のせいと片付けてしまい、診断に至らないケースが多いのが現状です。
そんな中、英国の大規模コホート研究から、毎日の食事に含まれるビタミンK1の摂取量が肺の健康と深く関わっているという報告が発表されました。
ケールやブロッコリーなどの緑黄色葉物野菜を多く食べる人ほど、COPDの発症リスクが低く、肺活量も保たれていたというのです。
日本人の野菜摂取量は厚生労働省の目標値である350gに届かない世代が多く、肺の健康という観点からも食事の見直しが求められる時代になってきました。
記事の要点
- ビタミンK1の摂取量が最も多いグループは、最も少ないグループに比べてCOPD発症リスクが16%低下していた。
- 肺活量(FVC)や1秒量(FEV1)など肺機能指標もビタミンK1摂取量に応じて改善が見られた。
- 喫煙経験者や高リスク職業に就いている人ほど、ビタミンK1摂取による肺機能保護効果が大きい傾向があった。