最新|辛い食べ物の習慣的な摂取がクローン病のリスクと関連:サウジアラビアの症例対照研究から

最新|辛い食べ物の習慣的な摂取がクローン病のリスクと関連:サウジアラビアの症例対照研究から

炎症性腸疾患(IBD)は、潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)を含む慢性の消化器疾患です。

腹痛、下痢、体重減少、倍怠感などの症状に加え、関節炎や皮膚症状、眠の問題など消化管外の症状も伴うことがあり、不安やうつなどの精神面への影響も大きい病気です。

1990年から2019年の間に世界的に有病率が上昇し、2019年時点で推定約490万人が羅患しているとされています。

日本でもIBDの患者数は増加傾向にあり、特に若い世代での発症が注目されています。

その原因として、食生活の欧米化や加工食品の増加が指摘されていますが、「辛い食べ物」の影響についてはあまり研究が進んでいませんでした。

今回、サウジアラビアの研究チームが、辛い食べ物の摂取とIBDのリスクの関係を調べた症例対照研究の結果を、Nutrition誌に発表しました。

記事の要点

  • 辛い食べ物の毎日の摂取は、クローン病のリスク上昇と有意に関連していた(オッズ比1.61倍)
  • 潰瘍性大腸炎(UC)については、辛い食べ物との有意な関連は認められなかった。
  • 辛い食べ物の摂取はIBDの病変範囲や重症度とは関連していなかった。