水はしっかり飲んでいるつもり。そう感じていても、体のなかの水分が少しずつ足りない状態が続いていることがあります。世界的な調査では、成人のおよそ半数が推奨される水分量に届いておらず、慢性的にやや脱水ぎみだと指摘されています。
のどの渇きとしてはっきり自覚されないまま進む、いわば「かくれ脱水」です。この静かな水分不足は、長い目で見て脳と何か関わるのでしょうか。
2026年、認知症研究の専門誌 Alzheimer's & Dementia に、40万人規模のデータで血液の水分状態と認知症リスクのつながりを調べた報告が載りました。
残暑がやわらぎ、水分補給が生活の課題になるこの季節に、あらためて読み解いてみます。
記事の要点
血液の水分状態を映す血清ナトリウムやトニシティ(体液の濃さ)が高い人ほど、その後の認知症リスクが高い関連が報告されました。
リスクは基準値の中ほど、血清ナトリウム約141mmol/Lあたりから上がり始め、上端では1.5~3倍に達していました。
十分な水分摂取と血糖の管理が、認知症予防を後押しする可能性が示されています。