メラトニンといえば、睡眠のリズムを整えるホルモンとして知られています。夜になると分泌が増え、眠りへと体を導く役割から、「睡眠ホルモン」という呼び名で親しまれてきました。
ところが2026年6月末に発表された新しい研究で、このメラトニンが肩や腰、関節といった体のあちこちに残る慢性的な痛みにも関わっている可能性が示されました。
眠りのためのホルモンが、痛みとも向き合っているとしたら、少し見方が変わってきそうです。今回はこの研究を紹介します。
記事の要点
23件のランダム化比較試験・2028人分のデータをまとめた解析で、メラトニンが腰痛や変形性関節症、線維筋痛症といった慢性の筋骨格系の痛みを和らげたと報告されています。
痛みの軽減幅は、オピオイドや消炎鎮痛薬、アセトアミノフェンといった従来の鎮痛薬と同程度の範囲だったとされています。
研究チームは、メラトニンを鎮痛薬の置き換えではなく、安全性の高い追加の選択肢として位置づけています。