夜、なかなか寝つけない。眠りが浅く、夜中に何度も目が覚めてしまう。歳を重ねるにつれて、そうした眠りの変化を感じている方は少なくないはずです。同じ時期に、人の名前がすぐ出てこない、置き忘れが増えるといった記憶の変化も重なってくることがあります。
米国では現在700万人以上がアルツハイマー型認知症とともに暮らしており、この数は2050年までに1300万人近くまで増えると見込まれています。
眠りの変化と記憶の変化、その両方が重なる時期は、認知症へ向かう入り口になり得る一方で、まだ何かを変えられる時期でもあります。
2026年8月、米エモリー大学の研究チームが、この重なりに注目した調査結果を発表しました。焦点となったのは、日々摂っているビタミンDの量でした。
記事の要点
睡眠に問題を抱え、軽度認知障害(MCI)もみられる54人の高齢者のうち、1日5000IU以上のビタミンDを摂っていた人は認知機能テストの点数が高かったと報告されています。
年齢や学歴、体格などの影響を差し引いた分析でも、高用量摂取群のスコアは平均13%ほど高く、5000IU未満の摂取量ではこの関連はみられませんでした。
ビタミンDの種類がD2かD3かによる差はみられず、摂取している量そのものが認知機能と結びついている可能性が示されています。