最新|健診で貧血なしでも疲れは鉄不足かもしれない:フェリチンの目安が25と33μg/Lへ見直されつつある

最新|健診で貧血なしでも疲れは鉄不足かもしれない:フェリチンの目安が25と33μg/Lへ見直されつつある

健康診断で「貧血はありません」と言われたのに、朝から体が重く、午後になると集中が続かない。階段で息が上がり、以前ほど動けない気がする、そんな感覚に心当たりのある方は、少なくないのではないでしょうか。

血液検査で異常が出ていないぶん、「気のせい」「疲れているだけ」と片づけられてしまいやすい不調です。近年、この背景にある貧血のない鉄不足を、これまでより正しくとらえようとする動きが医学の世界で進んでいます。

手がかりになるのが、貯蔵鉄の量を映すフェリチンという検査値です。その目安が、生理学にもとづいて見直されつつあります。今回はこの新しい流れを紹介します。

記事の要点

  • ヘモグロビンが正常でも、貯蔵鉄(フェリチン)が低いと疲労や運動のつらさ、集中力の低下が起こりうると報告されています。これは貧血のない鉄欠乏と呼ばれます。

  • 2026年に報告された研究は、鉄欠乏を示すフェリチンの目安を、閉経前の女性で25μg/L、男性と閉経後の女性で33μg/Lとする案を示しました。

  • 従来の低い基準では見落とされていた人が、新しい目安ではとらえられます。自分のフェリチンの値を知っておくことが、前向きな備えになります。