年齢を重ねるにつれ、筋肉は少しずつ落ちていきます。そこに糖尿病が重なると、その傾向はいっそう進みやすいと言われます。血糖の管理だけでなく、体を支える筋力をどう保つか。これは、シニア世代の糖尿病とつきあううえで大きなテーマです。
その筋力と代謝に、食事と運動の組み合わせがどう働くのか。2026年、栄養学の専門誌 European Journal of Nutrition に、高齢の2型糖尿病の男性を対象にした試験が報告されました。
たんぱく質の補給と筋力トレーニング、そこにシンバイオティクス(善玉菌とそのエサの組み合わせ)を加えることが、筋力や血糖、体内の酸化ストレスにどう影響するかを、参加者にも評価者にも割り付けを伏せた三重盲検という厳密な方法で調べたものです。今回はこの報告を読み解きます。
記事の要点
高齢の2型糖尿病男性を対象に、たんぱく質補給・シンバイオティクス併用・筋力トレーニングの組み合わせが調べられました。
たんぱく質を補って筋トレを行ったグループで、筋力が高まり、インスリン抵抗性と酸化ダメージの指標が改善したと報告されました。
シンバイオティクスの追加で、たんぱく質と筋トレだけの場合を上回る効果はみられませんでした。