最新|果物68試験の結論:クランベリーとグレープフルーツで大動脈のかたさが下がった

最新|果物68試験の結論:クランベリーとグレープフルーツで大動脈のかたさが下がった

健康診断で血圧は測ります。けれど、その血圧を生み出している血管そのものが、どのくらいしなやかさを保っているのか。そこを直接測る検査があることは、あまり知られていません。

その指標が、頸動脈から大腿動脈へ脈の波が伝わる速さ、cfPWVです。血管が硬いほど、波は速く走ります。

この値が毎秒1.0メートル速くなるごとに、心血管イベントは14%、心血管による死亡は15%増えると報告されています。しかもこれは、血圧とは独立した予測力を持つ数字です。

では、そこに食べ物は届くのか。2026年8月12日、栄養学の専門誌『Nutrients』に、この問いだけを扱った総説が発表されました。

米ケンタッキー大学のMarilyn S. Nehlsによるもので、五つの文献データベースを2025年12月まで検索し、果物を使ったランダム化比較試験を68件集めています。過去16年ぶんの試験を、七つの果物グループに分けて並べた一枚の地図です。

そのなかに、はっきり結果を残した果物がありました。

記事の要点

  • 2026年8月に『Nutrients』へ発表された総説が、果物と動脈のかたさを調べた68のランダム化比較試験を七つのグループに分けて並べています。

  • 濃縮タイプのクランベリージュースは4週間で大動脈の脈波伝播速度を毎秒0.5メートル下げ、グレープフルーツジュースは6か月でプラセボ群より低い値を示しました。

  • 変化が出た試験は期間の長い側に寄っており、腸内細菌によるポリフェノールの代謝が効き方の個人差を生む可能性も挙げられています。