最新|検査は正常なのに頭がぼんやり:ビタミンB12の基準値の逆説

最新|検査は正常なのに頭がぼんやり:ビタミンB12の基準値の逆説

健康診断の血液検査で「ビタミンB12は正常範囲」と言われたら、それだけで安心してしまう方が多いのではないでしょうか。数値が基準内に収まっていれば、体にとって十分な量が足りている。そう考えるのが自然です。

ところが2026年に発表されたUCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)の研究では、血中のビタミンB12が、基準値の中では低めというだけで、思考の速さや脳の状態に変化が見られる高齢者がいることが報告されました。

今回はこの研究を紹介します。

記事の要点

  • 血中ビタミンB12が基準範囲内でも低めの高齢者で、思考の処理速度や視覚刺激への反応の遅れ、脳の白質病変の増加が確認されたと報告されています。

  • 研究チームは、現行の基準値が脳の機能を守るには十分でない可能性を指摘しています。

  • 検査値が正常でも、神経症状がある高齢者には補充を検討する余地があるとされています。