高血圧は世界中で最も一般的な心血管疾患のリスク因子のひとつです。
放置すれば心臓病や脳卒中、動脈硬化など重大な病気につながるため、多くの人が降圧剤を服用しています。
その中でもACE阻害薬と呼ばれるタイプの薬は、血管を拡張させて血圧を下げる効果がありますが、空咳や腎臓への負担といった副作用が問題になることもあります。
日本でも高血圧患者は約4,300万人とも言われ、国民病とも呼ばれるほど深刻な問題です。
そうした中、タイの複数の大学・研究機関による共同研究で、鮭の皮から抽出したコラーゲンペプチドに血圧を下げる効果があることが明らかになりました。
この研究は動物実験と臨床試験の両面から検証されており、薬に頼らない新たな血圧管理の選択肢として注目されています。
記事の要点
- 鮭の皮由来の加水分解コラーゲンは、高血圧ラットの収縮期血圧を有意に低下させ、その効果は降圧薬エナラプリルに匹敵した。
- コラーゲンペプチドは酸化ストレスと血管の炎症を抑え、血管のリモデリングも改善した。
- 臨床試験では120名の参加者で8週間の摂取後に血圧の低下と動脈硬化の改善が確認された。