最新|喘息の子どもはビタミンDが低かった:41件・7,780人で重症なほど値が低かった

最新|喘息の子どもはビタミンDが低かった:41件・7,780人で重症なほど値が低かった

夜中、子どもの咳で目が覚める。ヒューヒューという呼吸音が気になって、そのまま朝まで眠れない。喘息のあるお子さんを育てている方にとって、これは一度きりの出来事ではないと思います。

喘息の症状は夜に悪化しやすく、家族の眠りごと巻き込んでいきます。喘息は慢性の肺の病気で、人口の6〜10%が抱えているとされます。とくに子どもと若い世代に多く、喘息性気管支炎を経て発症する子も少なくありません。

治療の中心は、気道の炎症を抑える予防薬と、発作のときに気道を広げる薬です。近年は、標準治療と並行して、食事や生活習慣から原因の側へ働きかける道にも関心が高まってきました。

そこで注目されてきたのがビタミンDです。不足が広く見られること、そして慢性の炎症を調節する働きを持つことが分かっているためです。

2026年8月にデンマークの健康科学メディアが取り上げたのは、この点を正面から検証したメタ解析でした。学術誌『Pediatric Pulmonology』に掲載されたもので、子どもと若い世代の喘息と、血液中のビタミンD濃度の関係を、41件の研究から一つにまとめています。

記事の要点

  • 2〜18歳の7,780人を含む41件の研究を統合したメタ解析で、喘息のある子どもと若い世代は、健康な対照群より血液中のビタミンD濃度が有意に低いという結果が示されました。

  • 重症の喘息を持つ子どもは、軽症の子どもよりさらに低い値で、ビタミンD濃度と総IgE抗体の間には逆の関係が見られました。

  • 別の2022年のメタ解析では、1日25〜50μgのビタミンDを標準治療に加えると、入院が必要になる重い発作が半分になったと報告されています。