脳卒中という言葉を耳にすると、多くの方は血管が詰まるタイプを思い浮かべるかもしれません。しかし脳卒中にはもう一つ、血管が破れて脳の中に出血する脳内出血と呼ばれるタイプがあります。
こちらは発症すると急速に重い脳のダメージにつながりやすく、後遺症も残りやすいため、世界中で対策が求められている重要な健康課題となっています。
日本でも高齢化が進むなかで、脳卒中による要介護や寝たきりは依然として大きな問題となっています。
厚生労働省の統計でも、脳血管疾患は介護が必要になる原因の上位に挙げられており、再発予防や脳の保護に関心を持つ方は年々増えています。
そんななか、中東や南アジアで古くから親しまれてきたブラックシード(黒種子、学名ニゲラ・サティバ)に含まれる天然成分が、脳出血後の神経細胞を守る可能性があるとして、最新の研究が国際的に注目を集めています。
記事の要点
- ブラックシードに含まれる植物化学物質チモキノンが、脳内出血後の神経細胞を酸化ストレスから守る作用を示した。
- チモキノン投与により、酸化ストレスの指標であるマロンジアルデヒドが減少し、抗酸化酵素SODと転写因子NRF2の働きが高まった。
- 動物実験では用量依存的に保護効果が確認され、高用量群で最も強い神経保護が認められた。