鉄は、赤血球の中でヘモグロビンとして酸素を全身に届けるために欠かせないミネラルです。
世界的に見ても、鉄欠乏は最も多い栄養素の不足のひとつであり、世界で20億人以上が影響を受けているとされています。
とりわけ女性は月経による定期的な出血があるため、男性に比べて鉄不足に陥りやすい傾向にあります。
日本でも、若い女性を中心に、隠れ貧血が問題視されるようになりました。健康診断でヘモグロビン値が正常範囲に収まっていても、体内の鉄の貯蔵量を示すフェリチン値が低い状態、つまり貧血の一歩手前にいる女性は少なくありません。
疲労感やめまい、髪の毛が抜けやすいといった不調を感じていても、検査の数値上は問題なしとされてしまうケースが多いのが現状です。
米紙エポックタイムズが、栄養士や自然療法士の知見をもとに、標準的な鉄剤治療がなぜうまくいかないのか、そしてホールフードによる代替アプローチについて報じました。
記事の要点
- 標準的な経口鉄剤は、体内のヘプシジンというホルモンの上昇を引き起こし、鉄の吸収を自ら妨げてしまうことがある。さらに胃腸障害などの副作用から、継続が困難になるケースも多い。
- フェリチン値15未満を鉄欠乏の基準とする従来の診断基準は低すぎるとの指摘があり、50未満でも初期の鉄不足が始まっている可能性がある。
- レバーカプセルやラクトフェリンなど、ホールフードベースの鉄源は吸収率が高く副作用も少ないため、従来の鉄剤に代わる選択肢として注目されている。