最新 | レモン由来成分とクロムが血糖を整える : 空腹時血糖異常に対する3か月試験の報告

最新 | レモン由来成分とクロムが血糖を整える : 空腹時血糖異常に対する3か月試験の報告

健康診断で「空腹時血糖がちょっと高めですね」と言われた経験のある方は、決して少なくないのではないでしょうか。

厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、糖尿病が強く疑われる人と、その予備軍とされる人を合わせると日本の成人人口のかなりの割合を占めています。

糖尿病に進行してしまう前の、いわゆる境界領域で生活習慣を見直せるかどうかが、その後の健康を大きく左右します。

血糖値が基準を少しだけ超えている段階、医学用語で空腹時血糖異常と呼ばれる状態は、放っておくと2型糖尿病へ移行するリスクが高まると考えられています。

食事療法や運動に加えて、日々の食生活をサポートする手段として、植物由来のフラボノイドやミネラルを組み合わせたサプリメントへの関心も高まっています。

今回ご紹介するのは、イタリアのナポリ大学フェデリコ2世校の研究チームが実施した、ヘスペリジンやエリオシトリンといったレモン由来のフラボノイドとクロムを組み合わせたサプリメントの効果を検証した臨床試験です。

3か月および6か月という期間で、血糖と脂質のどちらにも丁寧に目を向けている点が特徴的です。

記事の要点

  • レモン由来フラボノイドとクロムを含むサプリメントを3か月摂取した群で、空腹時血糖が平均95 mg/dLまで正常化し、T2まで安定して維持された。
  • 治療群ではHbA1cおよびHOMA-IR指数が有意に低下し、インスリン感受性の改善が示唆された。
  • 総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪のいずれも治療群で有意に減少し、脂質プロファイル全体の改善が観察された。