DNAメチル化を整える食事の力
年齢を重ねるにつれて、体の衰えを感じる場面は誰にでもあります。肌のハリが失われたり、疲れが取れにくくなったり。こうした老化のサインは、実は細胞レベルで起きているDNAの変化と深く関わっています。
近年、エピジェネティック年齢という概念が注目されるようになりました。これは実年齢とは別に、DNAのメチル化パターンから算出される細胞の見た目年齢のことです。
日本では超高齢社会の進行とともに、健康寿命をどう延ばすかが大きなテーマになっています。サプリメントやアンチエイジング化粧品に頼る方も多いですが、実は普段の食事にこそ、細胞レベルで若返りを促す鍵があるかもしれません。
学術誌『Aging』に掲載された研究では、特定の食品に含まれる天然成分が、わずか8週間でエピジェネティック年齢を巻き戻す可能性があると報告されています。
記事の要点
- ターメリック、ローズマリー、ニンニク、ベリー類、緑茶、ウーロン茶の6つの食品に含まれるメチルアダプトゲンが、DNAメチル化を調整し、エピジェネティック年齢の若返りに寄与することが示された。
- 8週間のランダム化比較試験で、メチル化に特化した食事を摂った男性群はエピジェネティック年齢が平均2.04歳若返り、対照群との差は3.14歳に達した。
- 研究で取り上げられた6食品以外にも、ビーツやホウレンソウ、アボカド、キノコ類などメチル化を調整する食品が複数存在し、日常の食卓に取り入れやすい。