健康診断の結果表で、尿酸値の欄を気にしたことはあるでしょうか。多くの人にとって尿酸は、高いと痛風になる数値という印象で、基準の上限を少し超えていなければ深く考えずに通り過ぎてしまう項目かもしれません。
けれども近年は、尿酸値が心臓や腎臓、代謝の状態と深く関わっていることが少しずつ報告されてきました。
2026年に医学誌『Medicine』へ掲載された米国の大規模な追跡研究は、尿酸値と死亡リスクの関係が一直線ではなく「J字」を描くこと、そしてその関係の一部にビタミンDが関わっていることを示しています。
今回は、尿酸とビタミンDという一見つながりにくい2つの数値が、どのように寿命と結びついていたのかを見ていきます。
◼️記事の要点
心腎代謝症候群の成人約2万6千人を追った研究で、尿酸値と死亡リスクは高すぎても低すぎてもリスクが上がるJ字の関係を示し、転換点はおおよそ6.6〜7.1mg/dL付近と報告されました。
尿酸が1mg/dL上がるごとに全死亡リスクは6%、心血管死リスクは11%高まり、60歳以下ではこの傾向がより強く出たとされています。
血中ビタミンDは尿酸値と逆の方向に動き、尿酸が全死亡に及ぼす影響のおよそ14.55%を仲介していたと報告され、尿酸とビタミンDを両面から見る考え方が示されました。