最新|妊娠中のビタミンKが子どもの脳を育てる

最新|妊娠中のビタミンKが子どもの脳を育てる

最新研究が明らかにした、見過ごされてきた栄養素の力

妊娠中の栄養管理というと、葉酸、鉄分、カルシウム、DHAといった名前がすぐに思い浮かぶでしょう。しかし、あまり注目されてこなかった栄養素が、赤ちゃんの脳の発達に重要な役割を果たしている可能性が、スペインの大規模研究で初めて示されました。それが、ビタミンK1(フィロキノン)です。

スペインのロビラ・イ・ビルジリ大学、ペレ・ビルジリ衛生研究所、ISGlobalの研究グループが、バルセロナ生活コホート研究に参加した妊婦1,080名とその子どもを対象に調査を実施。妊娠中のビタミンK1摂取量と、子どもの神経発達との関連を調べた初の大規模研究として、国際的な権威ある学術誌「Pediatric Research」に2025年10月に掲載されました。

記事の要点

  • 研究結果の概要 スペインの大規模研究(妊婦1,080名対象)で、妊娠中のビタミンK1摂取量が多い母親ほど、子どもの総合発達指数、認知能力、身体発達、運動発達のスコアが高いことが初めて確認されました。
  • ビタミンKの作用メカニズム ビタミンKは神経細胞膜の成分(スフィンゴ脂質)の合成、抗炎症作用、神経細胞の保護、インスリン感受性の改善など、複数の経路で赤ちゃんの脳発達に関わる可能性があります。
  • 実践的な摂取方法 ほうれん草、小松菜、ブロッコリーなどの緑黄色野菜に豊富に含まれています。脂溶性のため、オリーブオイルやごま油と一緒に摂ると吸収率が向上します。現在の推奨量の約2倍の摂取が、さらなる発達促進と関連する可能性も示唆されています。​​​​​​​​​​​​​​​​