ビタミンDのサプリメントを、自分も続けたほうがいいのだろうか。健康診断で一度も測ったことがないけれど、検査したほうがいいのだろうか。健康に関心のある人ほど、こうした迷いを抱えたことがあるのではないでしょうか。
この問いに一つの見取り図を示したのが、米国の内分泌学会(Endocrine Society)が2024年に発表したビタミンDの臨床指針です。医療情報サイトのMedscapeなどが2026年も取り上げ、あらためて議論を呼んでいます。
この指針は、ビタミンDを一律に「みんなが足すべきもの」とはせず、上乗せや検査が役立つ人と、日常の量で十分な人を分けて考える立場をとっています。今回は、その線引きを実用の視点から見ていきます。
記事の要点
内分泌学会の2024年指針は、健康な75歳以下の成人には推奨量を超える上乗せは勧めず、血中ビタミンDのルーチン検査も勧めないという立場を示しています。
一方で、1歳から18歳の子ども、75歳を超える方、妊娠中の方、前糖尿病の方には、上乗せが役立つ可能性があるとして補充を勧めています。
この指針は健康な人を対象にしたもので、吸収に問題がある方や、すでに治療上の理由でビタミンDが必要な方は別に考える前提になっています。