新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界を覆った数年間、多くの人が、かかっても軽症で終わったと胸を撫で下ろしました。
ところがその後、疲労感、集中力の低下、記憶障害、筋肉痛といった不調がだらだらと続くケースが世界中で報告されるようになっています。いわゆるロングコビッド(後遺症)です。
日本でも厚生労働省が後遺症に関する調査を進めており、感染から数か月経っても倦怠感やブレインフォグ(頭がぼんやりする感覚)に悩まされる人が一定数存在することが明らかになっています。
テレワーク復帰後に集中力が続かない、以前できていた運動ができなくなったといった訴えで医療機関を受診する方も増えています。
今回はパキスタンの研究チームがロングコビッド患者300人を調べた最新研究をご紹介します。
軽症で回復したはずなのに症状が残る理由に、興味深い手がかりを示してくれています。
記事の要点
- 軽症コロナから約10か月後にも、対象者の59パーセントがロングコビッド症状を抱えていた。
- 感染初期のウイルス量が多いほど、脳や筋肉関連の後遺症リスクが高まることが確認された。
- ビタミンD、ビタミンB12の欠乏と慢性炎症がロングコビッド症状を悪化させている可能性がある。