いちじくは夏の疲れをいたわる初秋の果物:カリウムがむくみに、ペクチンと酵素が胃腸に働く

いちじくは夏の疲れをいたわる初秋の果物:カリウムがむくみに、ペクチンと酵素が胃腸に働く

夏の盛りを越え、朝夕にわずかな涼しさを感じるころ、店先にいちじくが並び始めます。ぷっくりと熟した実を割ると、赤い果肉から甘い香りが立ちのぼる。そんな初秋の果物です。

いちじくの旬は八月から十月ごろ。暑さで汗をかき、冷たいものに偏りがちだった体には、失われたミネラルをおだやかに補ってくれる、ちょうどよい果物です。

カリウムはむくみやすい体をいたわり、水溶性食物繊維のペクチンとたんぱく質分解酵素のフィシンは、疲れの残る胃腸をやさしく支えます。旬の甘みを楽しみながら、夏の名残をそっと整える。

今回は、いちじくの栄養と、その力を引き出す食べ方をご紹介します。

記事の要点

  • いちじくは、100gあたりカリウムを約170mg含み、汗とともに失われやすいミネラルを補う手助けをします。カリウムは体内の余分なナトリウムの排出に関わり、むくみが気になる時期に心強い成分です。

  • 水溶性食物繊維のペクチンと、たんぱく質分解酵素のフィシンを併せ持ち、腸の働きや食後の消化をおだやかに支えます。皮の赤紫色には、ポリフェノールも含まれます。

  • 生のいちじくは100gあたり約57kcalと軽やか。旬は八月から十月で、皮ごと食べられ、ドライにすると栄養と甘みが凝縮します。