最新|100歳を超える人が食べていたもの:高齢期に必要なビタミン、ミネラル、たんぱく質の話

最新|100歳を超える人が食べていたもの:高齢期に必要なビタミン、ミネラル、たんぱく質の話

〜5,000人超の追跡調査が示す、動物性食品に含まれる栄養素と長寿の関係〜

長生きするためには何を食べればいいのか。この問いに対して、植物性中心の食事が体にいいという考え方は広く浸透しています。

食物繊維やビタミンCなどの抗酸化物質が豊富な野菜や果物の摂取が、心臓病や糖尿病のリスクを下げるという研究は数多くあります。

一方で、日本は世界トップクラスの長寿国でありながら、高齢者の低栄養やフレイル(虚弱)が深刻な問題になっています。

高齢になるにつれて食欲が落ち、食事量が減り、たんぱく質やビタミン、ミネラルが不足しがちになります。

厚生労働省も高齢者のたんぱく質摂取の重要性を強調しており、特にサルコペニア(加齢に伴う筋肉量の減少)の予防は喫緊の課題です。

今回紹介するのは、80歳以上の中国人5,000人以上を20年にわたって追跡した大規模研究の結果と、そこから見えてくる高齢期に本当に必要な栄養素の話です。

肉や魚を食べる人のほうが100歳に届きやすいという結果の背景には、動物性食品に含まれるビタミンB12、鉄、亜鉛、セレン、オメガ3脂肪酸といった栄養素の存在がありました。

記事の要点

  • 80歳以上の高齢者5,000人超を追跡した研究で、肉や魚を含む食事をしていた人のほうが100歳に到達しやすく、特に低体重で肉を避けていた人は到達率が低かった。
  • 高齢期にはたんぱく質の必要量が増加し、特に筋肉の維持に重要なロイシンなどの必須アミノ酸は動物性食品から効率的に摂取できる。
  • ビタミンB12、鉄、亜鉛、セレン、ヨウ素、オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)、ビタミンDなど、植物性食品だけでは十分に摂りにくい栄養素が高齢者の健康維持に不可欠である