パソコンやスマートフォンの画面を見続けた夕方、目の乾きやかすみを感じる方は少なくありません。ドライアイは、いまや幅広い世代にとって身近な目の悩みになっています。
その対策として、オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)を含む青魚やサプリメントが役立つことは、これまでにも多くの研究で報告されてきました。
ところが2026年6月、目の健康をめぐって、これまでとは少し違う角度からの報告が発表されました。
ドライアイを抱える人たちを対象に、オメガ3を摂っていた人とそうでない人を5年間追いかけたところ、緑内障になるリスクに無視できない差がみられた、というものです。
緑内障は、世界で治らない視力障害の原因の上位に挙がる病気で、日本でも中途失明の主な原因とされています。
乾き対策として使われてきたオメガ3が、なぜ緑内障の話につながるのか。1万4千人を超える多国籍データから見えてきたことを、順を追って見ていきます。
記事の要点
- ドライアイのケアとして親しまれてきたオメガ3を、緑内障の発症リスクという新しい切り口からとらえ直した、2026年発表の最新研究に注目します。
- 21か国・160を超える医療機関のデータから約1万4千人を5年間追いかけた、大規模な観察研究がどのように組み立てられたのかを見ていきます。
- オメガ3が眼を守る可能性の背景として、眼圧や眼の血流、神経の保護、炎症の抑制といった複数の仕組みがどう関わるのかを整理します。