熱帯夜が続くと、寝つきが悪くなり、朝までに何度か目が覚める。エアコンをつけるか消すかで迷っているうちに、寝る時刻がずるずると後ろへずれていく。夏は、意識しないうちに睡眠が削られていく季節です。
その一方で、暑さのせいで食欲は落ち、そうめんや冷たいものばかりになる。食べる量はむしろ減っているはずなのに、なぜか体重は落ちない。夏になるとそう感じる方は少なくないと思います。
2026年7月6日、Annals of Internal Medicineに掲載された報告は、この違和感に一つの説明を与えてくれます。
研究チームが注目したのは、食べたものではなく、寝不足の日に人がどう過ごしているかでした。毎晩およそ80分の睡眠減を6週間続けた人たちに起きていたのは、座っている時間が1日17分増えるという、静かな変化だったと報告されています。
記事の要点
普段7時間以上眠っている成人95人を対象にしたランダム化試験のプール解析で、6週間の軽い寝不足によって体重が平均0.45kg、腹囲が0.52cm増えたと報告されています。
同じ期間に座っている時間は1日あたり17.2分増え、男性と閉経後の女性では約30分の増加が見られました。
研究者は、1年に引き延ばせば臨床的に意味のある体重増につながりうると述べています。眠りを削ることが、活動量を通じて体重に届く道すじが見えてきました。