最新|脂肪は量より質:パルミチン酸とオレイン酸が分ける糖尿病リスク

最新|脂肪は量より質:パルミチン酸とオレイン酸が分ける糖尿病リスク

脂っこいものは控えめにとよく言われます。健康診断が近づくと、揚げ物や脂身を少し我慢する方も多いのではないでしょうか。

けれど近年の研究では、脂肪は「どれだけ摂るか」よりも「どんな種類を摂るか」のほうが、体への影響を大きく左右すると考えられるようになってきました。

2026年、スペインのバルセロナ大学(UB)や糖尿病・関連代謝疾患の研究ネットワーク(CIBERDEM)などのチームが、内分泌・代謝学の専門誌『Trends in Endocrinology & Metabolism』に、2型糖尿病と脂肪酸の関係をまとめたレビューを発表しました。

そこで主役として比べられたのが、多くの食品に広く含まれる飽和脂肪酸「パルミチン酸」と、オリーブオイルに豊富な一価不飽和脂肪酸「オレイン酸」です。同じ「脂肪」でありながら、体の中ではまるで逆の方向に働く可能性がある。その対比に光が当てられています。

今回は、この2つの脂肪酸が血糖の調節にどう関わるのか、そしてなぜ今、脂肪の質がこれほど注目されているのかを見ていきます。

◼️記事の要点

  • パルミチン酸は多くの食品に含まれる飽和脂肪酸で、インスリンの効きを悪くし、2型糖尿病のリスクを高める可能性があると報告されています。

  • オリーブオイルに豊富なオレイン酸は、インスリンの働きを守り、パルミチン酸がもたらす害を相殺する方向に働く可能性があると指摘されています。

  • 脂肪は摂る総量よりも種類が重要で、どんな脂肪を選ぶかが血糖と代謝の健康を左右すると考えられています。