年齢を重ねると、これまで何でもなかった段差でつまずいたり、立ち上がるときに以前より力が入りにくいと感じたりすることが増えてきます。転びやすさや筋力の衰えは、50代を過ぎたころから少しずつ気になりはじめる、身近な変化です。
こうした変化に対して、食事や運動に加えて「毎日飲む水」という切り口から光を当てたのが、イタリアの研究チームによる新しい報告です。
カルシウムとマグネシウムが自然に多く含まれる水を1日1リットル、1年間飲み続けるとどうなるかを、二重盲検という厳密な方法で調べました。水という毎日の選択が、50代からの体にどう関わるのか、順に見ていきます。
記事の要点
イタリアの研究チームが50歳以上の98人を対象に、カルシウムとマグネシウムが自然に多い水と、ミネラルの少ない水を1日1リットル、12か月飲み比べる二重盲検の試験を行いました。
主要な評価項目である転倒は、6か月の時点でミネラルの多い水を飲んだ群で有意に少なくなり、あわせて手足の筋肉量が12か月の時点で有意に多かったと報告されています。一方、握力などの筋力や運動能力には差が見られませんでした。
参加者98人、単一の水を用いた研究ですが、日々の水にどれだけミネラルが含まれるかは、食事全体でミネラルを補うときの選択肢の一つになります。