最新|唾液中のHHV-6が長期COVIDの重症度と関連する可能性:イェール大などの新研究

最新|唾液中のHHV-6が長期COVIDの重症度と関連する可能性:イェール大などの新研究

新型コロナウイルスに感染したあと、強い倦怠感や思考のもやつき(ブレインフォグ)、気分の落ち込みといった不調が、数ヶ月から数年にわたって続く長期COVID(ロングCOVID)。世界中で多くの方が悩まされている一方で、その原因はいまだ完全には解明されていません。

有力な仮説の一つが、もともと体内に静かに潜んでいたヘルペスウイルスが、コロナ感染をきっかけに再び活動を始め、慢性的な不調を引き起こしているのではないかという考え方です。

これまでこの分野では、エプスタイン・バーウイルス(EBV)が主役として語られることが多くありました。

ところが今回、米国のイェール大学とマウントサイナイ医科大学のチームが2026年5月にプレプリントとして公表した研究で、唾液中のヘルペスウイルスを詳しく調べたところ、EBVではなく「HHV-6」というウイルスが、症状の重さと寄り添うように動いている可能性が浮かび上がってきました。

今回はこの最新の知見を整理しながら、私たちが自分の体の守りをどう支えていけるかを一緒に考えていきます。

記事の要点

  • 長期COVIDの方45人と、年齢・性別をそろえた健康な45人を比較した研究で、唾液中のEBVやHHV-6の排出量そのものには、両グループ間で明確な差が見られなかったと報告されています。
  • 一方で、唾液中のHHV-6のDNA量が多い人ほど、長期COVIDの症状をまとめた総合スコアや、不安・抑うつのスコアが高い傾向にあるという、正の相関が確認されました。
  • これまで長期COVIDとの関連で広く注目されてきたEBVよりも、むしろHHV-6が症状の重さに関わっている可能性が示され、今後の研究の重要な焦点として浮かび上がってきました。