清涼飲料水やフルーツジュース、スポーツドリンクなど、私たちの身の回りには甘い飲み物があふれています。
こうした飲料に含まれるフルクトース(果糖)が健康に与える影響については以前から議論されてきましたが、特に肝臓への影響が近年の研究で改めて注目されています。
日本でも清涼飲料水の消費量は多く、コンビニや自動販売機で手軽に甘い飲み物が手に入る環境にあります。
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の患者数は増加傾向にあり、その背景には食生活の変化が指摘されています。
バルセロナ大学の研究チームが行った実験は、液体フルクトースと高脂肪食の組み合わせが肝臓にどのような変化をもたらすかを具体的に示すものでした。
記事の要点
- 高脂肪食だけでは短期間で脂肪肝は発症しなかったが、液体フルクトースを加えると肝臓への脂肪蓄積が大幅に加速した。
- フルクトースは肝臓での新規脂肪合成(デノボ脂質合成)を促進し、脂肪の分解(脂質酸化)を抑制するという二重の作用で脂肪肝を引き起こす。
- フルクトースの摂取はPNPLA3タンパク質の発現を増加させ、心血管疾患のリスク因子である高トリグリセリド血症にも関連する。