みょうがの香り:食欲と巡りを支えるα-ピネンの働き

みょうがの香り:食欲と巡りを支えるα-ピネンの働き

昔から日本には、「みょうがを食べると物忘れがひどくなる」という言い伝えがあります。

お釈迦様の弟子だった周利槃特(しゅりはんどく)という人物は、物覚えが悪く自分の名前すら覚えられなかったため、首から名前を書いた札を下げて過ごしたと伝えられています。

亡くなった後、お墓のまわりに名前の分からない草が生えてきたことから、「名」を「荷って」生きた人にちなみ、「茗荷」と名付けられたという由来です。もちろん、これはあくまで言い伝えであり、みょうがを食べて記憶力が落ちるという科学的な裏づけはありません。

そうめんや冷奴に添える薬味として夏の食卓におなじみのみょうがですが、あの涼やかな香りには、暑い季節を過ごす体にうれしい働きが備わっています。

記事の要点

  • みょうがの香り成分であるα-ピネンには、食欲を高め、血の巡りや発汗を促し、体を涼やかに保つ働きがあるとされています。

  • 「みょうがを食べると物忘れがひどくなる」という言い伝えに、科学的な裏づけは見つかっていません。

  • 香り成分は油に溶けやすい性質を持つため、油を使った料理に添えると効率よく取り入れることができます。