最新|オメガ3とオメガ6のバランス:慢性炎症を左右する食卓の比率

最新|オメガ3とオメガ6のバランス:慢性炎症を左右する食卓の比率

サラダ油で野菜を炒め、パンにマーガリンを塗り、揚げ物を頬張る。特別な食生活ではなく、多くの人にとってごく普通の一日ではないでしょうか。こうした何気ない食卓の積み重ねが、体の中の炎症バランスに関わっているとしたら、少し見方が変わるかもしれません。

近年の研究では、脂質の「量」だけでなく、オメガ3とオメガ6という二種類の必須脂肪酸の「比率」が、慢性的な炎症や生活習慣病と関わっている可能性が指摘されています。

今回は、この二つの脂肪酸のバランスがなぜ注目されているのか、そして現代の食生活で何が起きているのかを見ていきます。

記事の要点

  • オメガ6は炎症を促す方向、オメガ3は炎症を抑える方向にはたらく物質のもとになり、体内では両者のバランスが免疫・炎症反応を左右していると考えられています。

  • 人類が進化してきた食環境ではオメガ6とオメガ3がおよそ1対1に近い比率だったのに対し、現代の欧米型の食事では15対1を超えるまで偏っているとする報告があります。

  • 関節リウマチや喘息、心血管疾患を対象にした研究では、比率を4対1前後に近づけることで炎症や死亡率の指標に変化が見られたとする報告があります。