糖尿病の管理といえば、食事制限や運動療法に加え、メトホルミンなどの処方薬が一般的です。しかし近年、植物由来のアルカロイドである「ベルベリン」が血糖コントロールの分野で注目を集めています。
ベルベリンは、オウレンやメギ科の植物に含まれる苦味のある黄金色の化合物で、中国やインド、中東の伝統医学では2200年以上の歴史を持つ成分です。
日本でも糖尿病患者は増加の一途をたどっており、予備軍も含めると2000万人以上ともいわれています。食事や生活習慣の改善が基本であることは変わりませんが、薬に頼りたくない方や副作用が気になる方にとって、植物由来の選択肢は関心の高いテーマです。
Mercola博士のサイトに掲載された記事では、ベルベリンの血糖値への効果をめぐる複数の臨床研究とメタアナリシスの結果が詳しく紹介されています。
記事の要点
- 2022年に発表された37件のランダム化比較試験のメタアナリシスで、ベルベリンがHbA1cを平均0.63%、空腹時血糖値を0.82mmol/L低下させることが確認された。
- 13週間のランダム化比較試験では、ベルベリンの血糖降下作用がメトホルミンと同等であることが示され、インスリン抵抗性の改善や脂質プロファイルの向上も報告された。
- ベルベリンは脂肪細胞の形成を抑制し、内臓脂肪の炎症を軽減する作用も確認されており、体重管理やインスリン感受性の改善にも寄与する可能性がある。